現在ブログの更新を行なっておりません。被リンクサイトとしての機能しておりますので、閉鎖しておりません。

2006年11月18日

新建材の問題 その2

日本には古くから土壁を使ってきました。

竪穴式住居から高床式住居に移行した時、壁が必要になり、
そこから左官の歴史ははじまります。

簡単にいうと、土壁から聚楽壁、漆喰壁に移行しました。聚楽壁というのは、京都の特定の地域で採れた土で仕上げた壁をいいます。

この技術が飛躍的に伸びたのは江戸時代です。防火性から蔵が生まれ、茶の湯の世界から意匠性が生まれました。

その後、開国、明治、大正、昭和と歴史は流れ、戦争があり冒頭に上げた合理性の時代になりました。左官の歴史はというと、漆喰壁は壁紙(塩ビのクロス)にかわり、聚楽壁は聚楽風の壁、繊維壁にかわりました。便利だったからです。左官の伝統の多くはここで失われました。

私も含め、多くの方が「塗り壁はポロポロ落ちてきて困る」と思ってないでしょうか。これは実際は間違いです。本来の伝統を引き継いだ左官で仕上げた漆喰、聚楽の壁はポロポロ落ちてくることはありません。

戦後、簡易な方法での施工がこのポロポロ落ちる壁を生み出しました。それが厄介だったので多くの壁は塩ビのクロスになりました。または、接着剤で固められた塗り壁に変わりました。これはポロポロは落ちてきませんが、接着剤で固めたことにより新たな問題が出てきました。

化学物質で作られた接着剤を使った建材や化学物質を使い作られた建材。
これが新建材です。
大量に生産することができ、見た目にも綺麗です。高度経済成長期に新建材を使わなかった家はほとんどないでしょう。

たくさん家を作る必要もありましたし、より便利で使いやすい建材が求められてもいました。そんな時、この新建材は大変都合がよかったのです。

そして、シックハウス症候群を生み出したのです。化学物質を使った接着剤。
つまり、ホルムアルデヒトを使った接着剤は、安価で強度のある新建材を作るのに適していました。

また、例えば塩ビの壁紙を早く強く貼り付けるのに適した接着剤でした。しかし、そのホルムアルデヒトが人体に悪影響をきたしシックハウス症候群を起こす一つの原因になりました。

塩ビのクロスは塩化ビニールに可塑材という油を混ぜて柔軟性を持たせた壁紙です。紙にそのやわらかくなった塩化ビニルを吹きつけて作ります。紙には虫に食われないように有機リン系の農薬を染み込ませます。
それをホルムアルデヒトで作られた接着剤で家中に貼るのです。洗面所などに使われるクッションフロアーも同じ塩ビ製品です。

床には合板のフローリングを貼ります。
合板とは材木を桂剥きした薄い木(ベニヤ)を何層にも接着剤で貼り合せ強度のある板にしたものです。その合板の一番上には綺麗な木材を貼り、水が入り込まないように表面にウレタン塗装を施し、見た目をよくしたもの。これが合板のフローリングです。

今、皆さんの家の部屋の表面に見える建材はどうですか。塩ビのクロス、合板の床。新建材が使われていると思います。目に見えないところには接着剤が使われています。

今の日本の家の実状です。この様に作られた家が健康なはずはありません。だからこそ、この新建材の普及と共に、シックハウス症候群の問題が出てきたのです。


posted by しみ〜じ〜ことシップ清水 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | シックハウス対策とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック


Excerpt: 漆喰漆喰(しっくい)とは、建築材料として用いられる素材である。主に接着や目地の充填に用いられる。製造方法は、石灰に麻を加え、草本や海藻から得る接着剤、水などを加え練り上げて作られる。このため外見は白色..
Weblog: クラフト材料の字引
Tracked: 2007-08-07 14:40
最近の記事
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。